『ウェア 破滅』は、遺伝子の謎とモンスターの恐怖が交錯するサスペンスホラー。フランスの田舎町で起きた惨殺事件をきっかけに、科学と狂気の狭間を旅する物語が展開し、巨体の容疑者・タランをめぐる真相に、科学者たちは翻弄される。地味ながら異様な緊張感と、“変身”をめぐるテーマが光るこの作品は、ホラー好きだけでなく“恐怖の本質”を味わいたい人にもきっと刺さると思います。
映画基本情報
- タイトル:ウェア 破滅
- 原題:Wer
- ジャンル:ホラー/サスペンス/遺伝子ホラー
- 監督:ウィリアム・ブレント・ベル
- 出演者:A.J.クック、ブライアン・スコット・オコナー、セバスチャン・ロシェ
- 製作国:アメリカ
- 上映時間:93分
- 公開年:2013年
あらすじ
フランスで発生した一家惨殺事件の現場に駆けつけたのは、科学捜査班のケイトと、細胞遺伝子学の専門家。容疑者として拘束されたのは、巨体の“タラン”と呼ばれる謎の男。科学的調査が進む中、タランの肉体に隠された常軌を逸した異常が明らかになり、同時に教授自身の身体にも不可解な変化が生じ始める。人智を超えた“存在”に、彼らは理性と恐怖の狭間で翻弄されていく──。
Filmarks平均評価、全体の傾向
Filmarks評価:★2.8(レビュー件数:1,167件)
※2025年6月1日現在の情報です。
詳しくは Filmarksの作品ページ をご覧ください。
ユーザーの間では、低予算ホラーながら実験的な演出や特殊メイクが称賛される一方で、物語のテンポの遅さや、全体の地味さを指摘する声も。モンスターの造形と“変身”のテーマに魅せられる人と、ストーリーの起伏の少なさに物足りなさを感じる人で、評価が分かれる作品です。
ユーザーレビューまとめ
良い評価
- 低予算とは思えない特殊メイクのクオリティと、ラストに向かって畳みかける狂気の表現が見事。
- タラン役のブライアン・スコット・オコナーが放つ不気味さと存在感が圧倒的。
- 科学とホラーの融合が独特の緊張感を生み出し、最後まで引き込まれる展開に満足。
悪い評価
- 物語が中盤までスローで、なかなか盛り上がりに欠ける印象を受ける。
- 登場人物の背景描写が薄く、感情移入しにくかった。
- ホラー演出が抑制的すぎて、物足りないという声も多い。
こんな人におすすめ
- 低予算ホラーの実験的アプローチを楽しみたい人
- 独特なモンスター描写やサスペンス要素に興味がある人
- 派手なアクションよりも“変身”や“恐怖の本質”をじっくり味わいたい人
- 遺伝子・科学のテーマを含むホラーに惹かれる人
YouTubeリンク紹介
『ウェア 破滅』は、2025年6月1日現在、YouTubeにて字幕版が無料公開中です。
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